phases-2

言語化

価値をつくる。 言語化
PHASES 2

言語化

①ブランドコンセプト策定

ブランドコンセプトとは、ブランドの核となる概念である「ブランドの価値」を言語化し、表現するものです。ブランドが人々や社会に対して「果たすべき使命」や、ブランドが「どのような価値を提供するのか」を分かりやすく伝え、「ブランドらしさ= 世界観」を端的に言語化するものが、ブランドコンセプトです。

ブランドコンセプトの構成要素

  • Brand Vision ビジョン

    将来的に達成したい理想・目指す姿。

  • Brand Mission ミッション

    使命:存在理由:目的。

  • Brand Value バリュー

    大切にする信念・価値観。

ブランドコンセプト[基本設計図]

ブランドコンセプト[基本設計図]

②ブランドメッセージ作成

ブランドメッセージとは、ブランドコンセプト・アイデンティティ、価値観、使命を簡潔に表現したコミュニケーションの要素です。ブランドメッセージは、消費者に対してブランドの存在意義や提供する価値を伝えるものであり、一貫性のある表現でブランドイメージを強化する役割を果たします。

ブランドメッセージの役割

  • 企業の姿勢や世界観を端的に伝えてくれる
  • コミュニケーションの起点となる
  • 社内に統一感を出してくれる
ブランドメッセージの役割

ブランドメッセージの構成要素

コンセプト
Brand concept Core message

経営とブランドビジョン・ミッション・バリューで構成される「基本的な考え方」企業の価値観ステークホルダー(企業内部組織と顧客・消費者)の行動の指針となるものです。

タグライン
Brand Tagline

世の中(社会:顧客を中心)に対して、自分達の「思いと考え、伝えたいこと」を伝わりやすく言語化したモノがタグラインです。

スローガン
Brand Slogan

スローガンは主に企業組織内部を活性化=鼓舞するその企業・事業の方向性を示すモノと言えます。主に数値売上利益向上の為にスローガンは使用されているケースが一般的に多く見受けられ、企業組織運用の為に活用されています。

ブランドメッセージ[種類]

ブランドメッセージは、大きく分けて4 つの種類に分けられます。

企業から学ぶ
ブランドメッセージの事例

意思宣言型

当社は「このように」なりたい、「このように」します等と目標を宣言したブランドメッセージ

「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」

株式会社ファーストリテイリング

USP訴求型

自社の製品やサービスの強みを端的に表すブランドメッセージ

「お、ねだん以上、ニトリ」

株式会社ニトリ

関係構築型

程よい距離感と関係性を保ちつつ、こんな関係を築きたいという姿勢を社会に表すブランドメッセージ

「あなたと、コンビに、ファミリーマート」

株式会社ファミリーマート

事業紹介型

事業内容を紹介、伝えながら、競合他社との差別化を計り、自分達の強みを浸透させるブランドメッセージです。

「空気で答えを出す会社(ダイキン工業)」

ダイキン工業株式会社

③ブランドスーリー作成

ブランドストーリー(Brand Story)は、ブランドの歴史、ミッション、価値観、個性を伝えるための物語です。効果的なブランドストーリーは、消費者との感情的なつながりを築き、ブランドの認知度を高め、信頼性を向上させます。

ブランドストーリーの役割

  • ブランドの認知度向上とイメージの形成
  • コミュニケーションの創造
  • 消費者との感情的なつながりの醸成
ブランドストーリーの役割

ブランドストーリーの構成要素

歴史と起源
History & Origin

その企業やブランドがどのようにして誕生したか、創業者のビジョンや背景を含め、初期の挑戦や成功エピソードを紹介することで企業や組織とブランドの真実を表現することでその信頼性を高める事が出来ます。

使命と未来像
Mission & Vision

ブランドや企業の使命(ミッション)は何か、未来像(ビジョン)を描いているか、社会的責任や地球環境・自然への考えや対策を行っているか等を明確にし、そうすることでブランドは構築されます。

独自の特徴と強み
Unique Features

他のブランドと異なる、ブランド独自の特徴や強みを、製品やサービスの革新性、品質、デザイン「機能的価値」「情緒的価値」「社会的価値」を伝えることで、競合他社との差別化された独自のブランドポジションを構築することが出来ます。

顧客とのつながり
Customer satisfaction first

顧客とのつながりは、ブランド戦略の成功において非常に重要な要素です。顧客との良好な関係を築く理想の関係性をストーリーに盛り込むことで長期的な信頼、リピーターや紹介による新規顧客の獲得等につながります。

ブランドストーリー[種類]

ブランドストーリーは、大きく分けて3 つの種類に分けられます。

企業から学ぶ
ブランドストーリーの事例

ビジョン型

ブランドがどのようにして誕生したか、その背景や創業者のビジョン、最初の挑戦について語るストーリー。

Apple Starbucks

「ガレージから始まったApple」
「一軒のコーヒーショップから世界的ブランドへと成長」

コミュニケーション型

顧客がブランドをどのように利用しているか、その体験や成功例を紹介するストーリー。

Nike Harley-Davidson

「Just Do It」CM に登場するアスリートの成功体験。
「ライダーコミュニティの形成とその文化」

イノベーション型

ブランドの変革性や社会に対する社会的責任・製品の独自性や価値などを伝えるストーリー。

Dyson Patagonia

「革新的な掃除機がどのようにして生まれたか」。
「環境保護に対する強い使命感」